活動履歴
【近藤幸子さん活動歴】 記 堀江進
・1940年 12月30日~2026年1月18日没 大阪大学法学部卒 充正氏と結婚 3男1女に恵まれる
・1970年 千葉県柏市へ転居 幼稚園での福音館社員の講演会で、読んであげる大切さを植えつけられ、友人主宰の家庭文庫を手伝う。
・1975年 大阪豊中市へ転居 豊中子ども文庫連絡会へ入会
・1977年 大阪・豊中の自宅で家庭文庫「つくしんぼ文庫」を始める
・1979年 豊中子ども文庫連絡会代表として図書館設立陳情書提出(後出)
・1980年 浦和に転居、家庭文庫継続。他の家庭文庫、図書館に声をかける
・1982年 浦和子どもの本連絡会に設立に貢献。初代代表となり4年間務める
・1985年 月刊誌『本を選ぶ』ライブラリ・アド・サービスの編集協力者
・1986年「埼玉の図書館と文庫を考える会」世話人
・1988年 親子読書地域文庫全国連絡会(親地連)」代表を4年間務める
・1988年「利用者と図書館員のつどい埼玉集会」実行委員。
その後、県図書館協会2007年開催「図書館と県民のつどい埼玉」となる
・1999年 知念直美さん講座を仙台で受講し、わらべうたに目覚める
・設立 多くの絵本の読み聞かせ団体、おはなしの団体の設立に関わり、その後も支援
・講師 おはなし教室の講師だけでなく、各地での講演をされた
・実践 絵本の読み聞かせ、おはなし、わらべ歌をさまざまな地域・施設で実践
◆視覚障がい者の支援活動 大阪
・1981年 わんぱく文庫 視覚障がい児とその家族を支援 2016年活動終了
https://www.library.pref.osaka.jp/site/central/harappa2017-060.html
・2010年~NPO法人弱視の子どもたちに絵本を https://wanpakubunko.com/npo/
・2010年~かるがもの会 子育て中の視覚障害者のネットワーク http://karugamo.lifejp.net/
・2014年 アナンシの会 おはなしボランティア 「こぐま社佐藤英和」講演と講演録作成にかかわる
・2021年 かるがもの会『見えなくてもみんなで子育て 一人じゃない私たちの30年』7月1日発行
斎藤恵子さんと原稿の校正にあたる
◆おはなしの文庫・団体の発足支援:おはなし講座を開催し、おはなし団体の発足を指導。全団体が継続中
・1990年 おはなしサークル・ピッコロ(小川町) https://note.com/sumoriba/n/nde69e943cee1
・1995年 にこにこ文庫(南区・東浦和公民館) https://www.instagram.com/nikoniko_bunko/
・1997年 おひさま文庫(桜区・田島公民館)
のびのび文庫(南区・谷田公民館)
・2008年 おはなしチュウチュウ(浦和区・中央図書館)
https://lib.city.saitama.jp/contents?3&pid=373
・2010年 二水会(見沼区・東大宮図書館) https://water2water.blogspot.com
・2020年 ぽっぽの木(浦和区・北浦和公民館) https://www.lib.city.saitama.jp/contents?1&pid=2587
◆県内での「おはなし(読み聞かせ、ストーリーテリング)」講座の講師・アドバイザーとして
・2002~2021年 県立久喜図書館 埼玉県立図書館員対象・児童サービス研修会のストーリーテリングの講師
・2007~2022年 さいたま市東浦和図書館・おはなしスタッフ養成講座 アドバイザー
・2008~2019年 さいたま市中央図書館・読み聞かせスキルアップ講座 アドバイザー
・2008~2018年 浦和子どもの本連絡会・絵本勉強会(月1回) アドバイザー
・2013~2019年 さいたま市中央図書館・ストーリーテリング講座 アドバイザー
・2016~2018年 秩父市立図書館・絵本講座(月1回)
アドバイザー
このほか上尾市、伊奈町、小川町、加須市、行田市、飯能市など
◆訪問おはなし会:施設を訪問し、子どもに絵本の読み聞かせやわらべうたをされました
・1990年~ 道祖土小学校おはなし会の提案・支援
・2011年 長野・栄村老人ホーム と 小学校
・2015年~ 埼玉県立小児医療センター・カリヨン文庫
◆団体の支援
・2011~2014、2020年 東北大震災被災地・長野・栄村田植え支援
・2013年 東北大震災被災地・慰問しおはなし会・南相馬市立中央図書館、避難者宿舎
◆「活動履歴」に協力者いただいた方(敬称略 五十音順)
小笠原清春 加藤彰紀 近藤直・穣 柴崎妙子 杉山英夫・きく子 瀬間幸子 田中加津代 中村涼子
二宮奈緒美 藤沢敦子 村山和子 守永光代 山元明美 吉田優子 鷲見優子 若林美香子
1979年豊中子ども文庫連絡会の近藤さんは代表として図書館設立陳情書提出
出典:「すべての子どもたちに読書の溶炉こびを」ー豊中子ども文庫連絡会30年の記録ー
豊中子ども文庫連絡会発行 2002年5月発行
◆小笠原清春さん (元図書館員)
隣町(与野市)の図書館司書だった私が、近藤さんとお会いしたのは、1986年6月に開催された、『年報 こどもの図書館』の編集会議が最初だったのではと思います。以来、私が当時勤務していた与野市図書館南分館=現・さいたま市立与野南図書館によく顔を出されました。
当時の南分館は、司書2名+パート職員1名という極貧体制ながら、地域の方々の力をお借りして、年がら年中イベントを開催しているという、今考えるととんでもない図書館でした。
そうした状態を見かねたか、面白そうと思われたか、特に1987年から1990年の4年間、近藤さんには力強いイベント助っ人として、大変お世話になりました。でも、今回初めて知ったのですが、この時期の近藤さんは、親子読書地域文庫全国連絡会の代表を務めるなど、とんでもなく忙しい時期だったのです。それにも関わらず、隣町の小さい図書館の応援に来て頂いていたことは、今更ながら、筆舌に尽くしがたい大変有難いことだったと、自然と頭が下がります。
私は、1990年4月に図書館を離れ、しばしの行政修行の旅に出ることとなり、近藤さんとお会いするのは、図書館関係団体の会合くらいになりました。それも、1992年に秩父で開催された「図書館問題研究会全国大会」以降は次第に足が遠のき、再びお会いしたのは合併後の2005年4月、東浦和図書館に勤務してからでした。
現役職員時代は、「浦子連」の近藤さんとのお付き合いという感じでしたが、現役リタイア後の2010年4月以降は、個人的なつながりで色々面白い仕事をご用命頂くようになり、世界が広がりました。
以下に記した近藤さんの足跡は、主に1980~90年代に関わられた団体やイベントですが、近藤さんの図書館づくり運動家としての側面も知っていただければと思います。
●1982年「親子読書地域文庫全国連絡会(親地連)」世話人と代表
「すべての子どもに読書の喜びを」を合い言葉に、家庭文庫・地域文庫の連合会として、1970年4月設立。機関誌『子どもと読書』を隔月発行。会の世話人を、第7期~第9期(1982.4~1988.5)の6年間、世話人の互選により会の代表を、第10期~第11期(1988.5~1992.5)の4年間務められた。
●1983年「語り手たちの会」会員
語ることを通して子どもを生き生きと育てることを目的に、1977年12月4日設立。主にJR中央線沿線を会場に例会を年6回開催。他に合宿、講演会、連続講座など。会報『太陽と月の詩』を年6回発行。機関誌『語りの世界』(創刊号は1985年9月25日)を年2回発行。近藤さんの入会時期は不明だが、1983年~85年の連続講座の講師を務められ、87年度には世話人もされている。『語りの世界』には、「ありこのおつかい(石井桃子作)」「おばあさんはまだらのめんどりをかっていました(ポーランドの昔話)」「漁師とウルマとチャラーナ(ジプシーの昔話)」「りこうな子ども(インドネシアの昔話)」を例会で語ったことが記録されている。
●1985年「図書館を友とする(浦和)市民の会」会員
「図書館をそれぞれの友とする者たちが、お互いに顔を合せたら、また何か新しいことが生れます」という本田明さんの案内により1985年6月23日発足。本田さんの死後、同会は図書館友の会に吸収されたが、それにモヤモヤを覚えていた近藤さんは、お一人で「図書館を友とする市民の会」を名乗られていた。
※私事ですが、2019年、小笠原は現役図書館員たちと、映画『ニューヨーク公共図書館』の上映に
●1985年 月刊『本を選ぶ』(ライブラリー・アド・サービス)編集協力者
全国の各種図書館や学校へ、選書情報と図書館に関する記事を発信するため、1985年6月創刊。この他、高校図書館、中学校、小学校向けの姉妹誌もある。同社代表で図書館計画施設研究所を手伝っていた尾山純一さんのお話によると、本田明さんから「面白い人がいるよ」と近藤さんを紹介され、「それ、私やりたい」ということで、編集のお手伝いをお願いしたとのこと。お子さんたちを連れて飯田橋にあった事務所を訪れ、特に図書館児童室向けの『子どもの本を選ぶ』(休刊中)で力を発揮された。
●1985年 季刊『としょかん』(〈としょかん〉編集室)編集協力者
元日本図書館協会総務部長で、1978年に図書館計画施設研究所を立ち上げた菅原峻さん(日本初の図書館コンサルタント)が、図書館づくり住民運動を繋ぐために刊行した季刊情報紙。1981年8月15日創刊。
前出の『本を選ぶ』の編集室と同室で作業をしており、尾山純一さん、本田明さん他が編集協力者として名を連ねていた。近藤さんは1985年8月15日発行のNo.17から1988年11月15日発行のNo.28まで編集協力者となる。
●1986年『年報 こどもの図書館 1986年版』児童図書館研究会編集 日本図書館協会発行 編集委員
『年報 こどもの図書館』は、5年に1度,児童図書館を取り巻く状況や児童サービス,学校図書館,地域・家庭文庫、子どもの本に関する活動,児童図書出版の動向をまとめる。第1号は1956年版。
1986年版は、児童図書館研究会埼玉支部が編集を担当した。浦和市立図書館の植田喜久次さんを編集委員長に他5人のメンバーが招集され、1986年6月に第1回の編集委員会を開催。翌1987年6月27日刊行。
●1986年「埼玉の図書館と文庫を考える会」世話人
県単位の文庫の交流会を実現させるために結成。近藤さんは呼びかけ人のお一人。
1986年6月17日の準備会を経て、同年10月に吹上町で第1回の例会。以後、年3回程度の例会を開催。
●1987年「つくしんぼ企画」
千綿京子さんの「これを本にしたい」を実現させるために始めたと思われる、編集プロダクション。 1987年の、武藤公吉さんに本田明さんがインタビューした『うなぎのとれたころ』では、そうと名乗っていないが、次の、左近司マサ江さんの『キンばっぱのとんとん昔があったとぉ』(1990年)で発売元として明記。さらに、千綿さんが師事する本間容子さんの『お話の木かげ』(2001年)、本間さんが指導するおはなし勉強会の『ひなぎくの会記録』(2008年)、そして『左近司マサ江のとんとん昔があったとぉ』(2014年)を編集、出版した。
●1988年「利用者と図書館員のつどい埼玉集会」実行委員(1~3回 以降は不明)
年に1回、図書館利用者と図書館員が、図書館を肴に自由に本音で話し合える場として企画された集い。毎回、テーマ?キャッチフレーズ?タイトル?らしきものが付くのが特徴。実行委員は個人参加。協力団体は、埼玉の図書館と文庫を考える会、図書館問題研究会埼玉支部、第3回からは学校図書館問題研究会埼玉支部が加わる。
第1回は、「わたしの図書館を手に入れるには」と題し1988年3月14日、浦和市文化センターで開催。以後、毎年、県内各地で開催し、小川町での「まちを育てる小川町図書館」と題した2001年の第14回が最後となる。
※後に埼玉県図書館協会主催による「図書館と県民のつどい埼玉」が、2007年から開催される。
●1990年 シンポジウム「学校図書館に専任の専門職員を!」実行委員
親子読書地域文庫全国連絡会、学校図書館問題研究会、児童図書館研究会、図書館問題研究会の4団体の主催による、全国規模では初めての学校図書館に関するシンポジウム。2月24日、都立中央図書館で開催。
最後に近藤さんが読み上げたアピール採択をめぐって緊迫する場面もあったが、その様子を含めてマスコミに報じられることで注目を集め、この運動が全国に広がる契機となった。
●1990年「子どもの本の品切れ・絶版を考える会」会員
図書館員や文庫関係者らが中心となり、絶版となった良質な児童書・絵本の復刊を目指した活動をし、岩波書店や福音館書店などの作品復刊に貢献した。1990年9月13日、港区立三田図書館で設立会合開催。なお、同会立ち上げ時の事務局は、『本を選ぶ』誌のライブラリー・アド・サービスが担っていた。
浦子連でも、1992年2月24日~29日、「長い間、子どもに愛されてきて 今はもう本屋さんで買えない本 丸ごとお見せします」展を、北浦和のTEPCOふれあいギャラリーで開催し、初日には、岩波書店営業部の加藤彰紀さんとの談話会を行った。また、併せて『品切れや絶版になっている子どもの本のリスト』を作成、配布した。
●1992年「図書館問題研究会 第39回全国大会」実行委員
1992年7月12日~14日、秩父市農園ホテルで開催。準備と裏方を担った埼玉支部は、元来、頭脳系の政策論議より、遊びを通してつるむ方が得意な面々が多く、全国大会などというものは想定外の存在。それでも、朝霞市の大澤正雄館長を実行委員長に、ワイワイガチャガチャと準備を楽しみつつ、イベントのノウハウも学ぶことになった。20代、30代の職員が多い実行委員会の一員に近藤さんも加わり、退任されたばかりの親地連代表としてのご苦労を、多少とも癒されたのではないだろうか。
●1992年「学校図書館を考えるさいたまネットワーク」会員
小中学校に専任の図書館職員をという声を埼玉県内に広げていくために、同じ願いを持つ人がお互いに知り合い、経験や知識を交流することを目的に、1992年8月24日結成。端緒は同年5月開催の「利用者と図書館員のつどい第5回」。学校図書館分科会でネットワーク結成の声があがり、その日のうちに結成準備会が持たれた。
年4回発行していた会報『waltz(ワルツ)』は、現状を知ってもらうために、県内小中学校の校長先生にも無料で配布していた。
●2010年「図書館法施行60周年記念図書館関係者表彰」(文部科学省)受賞
図書館法施行60周年を記念し、図書館活動等の振興に功績のあった方等の功績をたたえるため、文部科学大臣が表彰した。文部科学省は、図書館法施行30周年の1980年から10周年ごとに同じ表彰をしており、60周年は2010年9月16日に表彰式が行われ、近藤さんは「地域における図書館活動等の功労者」として受賞された。なお、元北浦和図書館長の鬼頭宗範さんもこの時に受賞されている。
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